海外のファンとお花を贈った話

はじめましての方ははじめまして。
こんにちはの方はこんにちは。
鵆(ちどり)と申します。

この記事は英語力ゼロの私が、海外ファンの皆さんと一緒にお花を出したことについての話になります。
自分の振り返りのためもありますが、
最近は国内外問わず人気な アーティストやアイドル、そしてVtuberの方が増えてきて、「海外ファンの方もフラスタの参加者として迎えいれたい!でも英語が話せない!」みたいなフラスタ主催者の方もいらっしゃるはずです。そのような方の参考に少しでもなれば…と思います。

▶お花企画をした相手(作品)についてと、どうして企画をやったのか

贈った人:[Obey Me!]のキャスト様全員と運営チーム
…多分この記事を見てる方結構な人がなにその作品?と思ったかもしれません。良ければ覚えて帰ってください。
Obey Me!(以下おべいみー)ジャンルとしては乙女ゲーム(女性向けゲーム?)になります。

・運営会社は日本
・声優も日本人
・何なら英語版でもボイスは日本語
・海外のみで配信されていたが、1周年で日本版も配信された。


という特殊ジャンルです。
ファンは(体感ですが)圧倒的に海外の方が多いです。
声優さんへのリプライも英語8割くらいに見えます。


それのアニメ化+ラジオ番組復活が決まったためお花企画をやらせていただきました。

▶何故 日本だけ 自分だけで贈らないで海外の方と一緒にの企画にしたか。

ある日、出演声優さんの一人がお誕生日でした。(もしくは、何かおめでたいことがあった…誕生日だったはず…)
その方へ海外の方が翻訳ツールを使ってこんな感じのリプを送っていました。


「おめでとうございます!貴方へプレゼントを贈りたいのですが、お金がありません。いつか贈りたいです。」

いや、お金がないってそれ本人に言うことかーい!!!!

すごくびっくりした覚えがあります。
でも、調べてみたらそうなんですよね。
高いんですよ国際送料って。安くても10連回せるくらいだし(ソシャゲ脳)、そもそも日本みたいにちゃんと届く保証もないです。

…だったら、日本にいる私が海外のファンたちの力になれないかな?と思いました。


なにより、おべいみーは海外先行配信のゲームです。
彼女たち(彼ら)が先に1年支えてくれなかったら、私は推しであるシメオンくんと、声優の平田裕さんに出会うことはなかったんです。
彼女たちのが私よりキャラやキャストに対する愛は長いものなのに、応援企画は日本だけです!なんてあんまりじゃないですか。

やるなら絶対に全世界でやるぞ!


…そんなわけで英語力ゼロなくせに、海外の方が参加できる企画を始めることにしたのでした。


▶どうやってコミュニケーションを取り、お知らせ等をしたのか

大事なところですね。
企画をやるに当たって必要不可欠だったのは「DeepL翻訳」です。
これはまじ。これマジで必要。
精度のいい翻訳ツールで、ツイッターでのお知らせはだいたいこれで翻訳してからツイートしました。
日本語が出来る海外の方にも「だいたい言いたいことわかりますよ👍」と言われたので、翻訳ツールとしては最高なんでしょう。ボンキュッボンが翻訳できて笑った。

ただ、私はちゃんとしたお知らせなどは英語と日本語ができるフォロワーさんに協力してもらって翻訳してもらいました。

金銭面のことやお花のデザインのお知らせは、いくら精度が良くても不安の残る英語ですべきではないと思ったからです。


このフォロワーさんには12月に行った寄せ書き企画でも大変お世話になったのですが、それはまた別の話…

▶集金方法

まず【私が直接集金するのではなく外部ツールを使う】を絶対条件にしていました。

過去参加したフラスタ企画等はいわゆるアイドルジャンルでしたので、主催の口座に直接振り込むことをしてきました。
特に疑問はなかったんですが、それって「そういう文化が定着しているから出来ること」だと思ったんですよ。
おべいみーは生まれてまだ1年半程度の作品。
しかもイケメン悪魔調教ゲームでアイドルものじゃないです。
つまり誰もお花企画はやってないです。(※調べた限り)

海外の方にたくさん参加してほしいけど、もちろん日本人にも参加してほしいんですよ。
いきなり「企画やるから知らない人の口座に振り込んでね!」とかやっても誰も参加しないだろうなと思いました。私が一万フォロワーいる人望の厚い人間ならともかくそんなことないですしね。コミュ症だしな。


そんなわけで決めた条件は

・海外の方も参加できる
・私に直接振り込んでもらわなくていい
・連絡が簡単に取れるツール
(これは出来ればでしたが…)


この最低3点を全て満たせたのが
【minsaka】www.sakaseru.jp
でした。

【Sakaseru】というオーダーメイドのお花通販をしている会社が運営しているクラウドファンディングサービスです。

サービスページを見ると使いやすさでもかなり有能だという印象を受けました。


特に

─決済方法は多数ご用意。
参加完了=支払済みなのでもらい忘れもありません
(minsaka公式サイトより)

というところが惹かれました。


「海外の方がお振込してくれない!でも、お金に関することを私の英語力でちゃんと伝えられる?問題はないのかな?」
みたいな事態にならなくて済むだろうというのは かなり大きかったです。
それと、友達が以前に「minsakaで建てられた企画に参加したけど参加者としてはかなり楽だったよ」って教えてくれたのも決め手でした。ありがとう友人。

▶minsakaを使ってみての感想

・良かったところ

これはほぼ全部と答えたいくらいです。
集金や金額の計算がすごく楽。

スマホでも編集しやすくてよかった。

お知らせがしやすいところもよかったです。
私が今まで参加していたフラスタ企画は主催の方が「DM制限に引っかからないようにDMします」と連絡していたので、それがないのは主催にとってかなり楽ではないでしょうか。

あとは参加者だけ意見募集が出来る機能が便利でした。
ツイッターでやると参加しない人もポチッと出来てしまいますからね…


・惜しかったところ

PayPal、英語ページは未対応

これは仕方ない部分もあるかなと思います。
日本でPayPalで支払います!って方はあまり見かけないので…
ただ、海外の方の支払い方法はだいたいPayPal希望でした。
(PayPayをPayPalと勘違いしてる方もいた)

※こちらについては企画後に「PayPalや英語表記に対応に致します」とSakaseruさんからご連絡いただいたので、今後は海外の方も参加しやすいサービスになるかと思われます。
もし抵抗がないなら、minsakaを使用しつつPayPalにて直接集金するのが良いかもしれませんね。
もしくはPeatixを使用するとか。私は連絡の都合や初めての企画で 何人くらい参加してくださるのか予想がつかないのでやめました。

▶予算とか

運営チームと声優さん全員へということで30000円のお花を1つの予定でした。
協賛金については参加しやすいように一口500円で設定しました。(上限は特につけませんでした)
最悪参加者が全くいなくても30000円あればちゃんとしたものを渡せるだろう…という気持ち+30人くらいが参加してくれれば残り自腹でいいかんじかな〜という考えでした。

▶そして募集へ……

フォロワーさんに企画の概要を英訳してもらい、募集を開始しました。
このときすごく不安だったのを覚えています。
海外の方にも日本の方にも賛同して貰えるのかどうかわからないですからね。
でも、その不安は杞憂でした。

参加者募集をしてから1日経たずに予算を突破しました。
それどころか次の日には予算の倍協賛金が集まりました。

しかも、海外の方が「これはとても素敵な企画だと思うからインスタで拡散します!」と言ってくれました。嬉しかったです。


結果的に予定の3倍以上の協賛金をいただき、1つの予定だったお花を13つ用意することができました(声優さん12人+運営チームの皆さん宛)
本当に感謝しかありません。

ちなみに、結果的に赤字にはなりました。
余剰金が出てしまうことになったので、カードのクオリティに全ブッパして一万以上は自腹で払いました。
余剰金出すくらいなら赤字出すくらいがいいと思ってのことです。
Vtuberの方へ贈るものならスパチャで余剰金つかえますが、今回はどうしようもならないので…。
次やることがあれば、そのときはもっと考えようと思います。

▶完成したお花

生花NGなこともありアーティフィシャルフラワー(造花)で作っていただきました。

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すごい!!!

フラワーデザイナーの宮崎さんには(予算が倍以上増えたこともあり…)たくさんご相談させていただきました。

お花を公開したとき、世界中のたくさんの方から「すごい素敵!」って言っていただけて、やってよかったと心の底から思いました。

フォロワーさんのフラスタ主催者さんが「贈り相手に喜んでもらえるのも、参加者の皆さんに喜んでもらえるのも嬉しい」って言ってたんですが、その通りだなと。
フラスタみたいに事前にデザイン決まってたわけでもないので余計にでした。

▶思うこと・感じたこと

共有できない「好き」もあります。それはわかっています。
でも、共有出来るものに日本も海外も何も関係ないのではないでしょうか。

誰かを応援したい気持ちに国境はない

…私はそう感じました。

もし、このブログを読んで同じ気持ちでお花企画をやろうとしている方がおりましたら、その方の力に少しでもなれたなら 嬉しいです。
誠実に対応すれば、きっと世界中のファンが貴方の企画に賛同してくれるはずですよ。


▶後日談

お花を運営チームに贈って数日後、[Obey Me! Meet and Greet]という全世界に向けた生配信イベントがありました。
お花企画をはじめたときには予定されていなかったイベントで、私はそれを池袋のネットカフェで見てました。(ナンジャタウンに行く予定があったのでその前に見てた)
メインキャストが勢揃いしてトークをする番組で、やっぱ矢口さん(※声優さんの一人)かっこいいなーってヘラヘラしてたら、気づいたんですよね。


キャスト陣の後ろに企画で贈った花が飾ってあることに。


もうネットカフェの中でボロボロに泣きました
多分わざわざ全世界の人たちに見えるように置いてくれたんですよね。
ちゃんと届いたよって。

生配信後、一部の声優さんたちがツイッターにお花と自分たちの写真をあげてくれたりしました。

生配信に出演されていない方も、一緒の写真をあげてくれました。


普段自分の写真をツイッターに載せない方もいるので、わざわざちゃんと気持ちは届いてるよって応えてくれたんですよね、きっと

この生配信のあと、世界中のファンからありがとうと言っていただけました。

愛に愛を返してくれた運営チームと、キャストの皆さん、そして何より参加してくださった皆さん、参加しなくても(出来なくても)拡散してくださった皆さん…全てに感謝しております。
この場で改めてお礼させていただきます。
本当にありがとうございました。



こうして、はじめてのお花企画は幕を閉じました。

そして、半年後…「英語がわからないのに翻訳することになる」のですが…それはまた別のときに。


ここまで読んでいただきありがとうございました。